新型コロナウイルスの影響が長引いており、保育園を始め小中学校・大学までも休校する措置が取られています。
これにより浮上してきたのが、「9月入学」案。
学校の遅れを取り戻し学力の差を埋めるための案として、各都道府県知事も、前向きな方もいます。
実際にかかわってくる世間の皆さんの賛成・反対意見もまとめました!
目次
【9月入学】賛成・反対意見まとめ!
賛成派
主婦
9月入学に賛成です。
今年准看護学校に入学が決まった一歳の子供を持つ母です。
学校側から休校だからといっても授業料施設利用料などなどの半年分の30万は請求されました。ただ9月で無くてもとは思います。追加で半年分の学費加算されるのも不安です。#9月入学 #准看護師 pic.twitter.com/oz9Py3NclQ— chyaki (@chyaki5) April 29, 2020
https://twitter.com/UMepCuqCjHUcTux/status/1256028829958590464?s=19
学生
9月入学の話あるけど僕は勿論賛成
理由だけど
・このまま入試やる→学習機会の不均等(現役、特にネット環境がない人とかどすんの)
・全員留年→1年分の授業料補償する前提であり
・9月入学→半年分の授業料補償する前提であり
全学生の1年分の授業料補償は流石に大変だろうから9月かな〜
暑いけど!— ねこゆき (@Nekoyuki_bocchi) April 29, 2020
https://twitter.com/papicopapico5/status/1255688235046461440?s=19
芸能人
千秋
「賛成です。何か新しくなる時って、絶対に反対する人がたくさんいるけど、結局変わったら、みんなそれに合わせて普通に過ごせる」「だから、今回はコロナみたいなこともあるし、生命にかかわることで大事なことだから、勢いで変えても、最初は反対してもだんだん帳尻はあうんじゃないかと思う」
熊田曜子
私は賛成。このタイミングで先進国に合わせて、9月にして(ほしい)。ただ私はまだ子どもも小さいのでこのタイミングで変わってほしいというのが大きい」
学校に行かせたいという気持ちも大きいんですが、うちの子は公立でオンラインの授業をまったくしていない。このままズルズル休みが長くなると、(学業、体力などの面で)心配になっちゃう。(オンライン化は今)場所(地域)によっても差があるから、9月スタートにしたら、オンラインの制度とかも先生たちで話し合えるのかなとか
反対派
主婦
9月入学賛成!小学生の母だけど、今だけのことを考えたら、3、4、5月休校分の勉強をちゃんともう一度学校でも教えてもらえる。長い目で考えたら、海外へ留学、就職の可能性も高まると思う。#とくだねコロナSOS
— 専業主婦を愉しむ (@KQ1N9ie8cQwi7d0) April 29, 2020
https://twitter.com/sanahs5/status/1255982799225405440?s=19
学生
桜の木の下で卒業したい
桜が花が舞う中で入学式を迎えたい
受験生1年半もやりたくない
どんだけ勉強頑張っても桜と一緒にスタートはきれないと思うと憂鬱でしかない青春をしたいと9月入学に賛成する学生がいる一方
私のように4月入学を願う学生も多数いるはずです#九月入学 #九月入学反対— 9月入学だけは嫌だ (@uuz4CY06Zuyxyq2) April 29, 2020
高校生
今、急に新学期の時期を変えても私たち学生は困ります。
受験の時期が夏になるととても暑い中受験を受けないといけなくなりますよ?
人は寒さには厚着などでしのげますが、暑さはどうでしょう?
全裸になる訳にも行きません。
制服で受験は受けないといけないのに、どうやって暑さをしのぎますか?
今まで遅れた授業の分はどうにだってなります。
毎日、学校から課題を出し、生徒一人一人も意識を持って勉強に励めばいいだけです。
今この時期は皆家にいます。
政府さん、この大変な状況で新学期の時期を変えるというのはそんなに重要ですか?
考え直してください)
(高校生)
私は断固として反対派です。
先生たちは私達のために今たくさんの課題を作ってくださったり、オンライン授業などで、現状回復に力を入れてくださっています。それなのに、今9月から新学期にしてしまうと、先生達の努力が無駄になってしまうし、私は今年受験生なので、このような改革を急にされたら動揺します。
もっと若者の意見を尊重し、メリットだけではなくデメリットも考え、今は先の問題を解決しようとするのではなく、今目の前にある問題を解決させてからでないと、先の問題も中途半端になってしまうのではないでしょうか。
しかも、9月にコロナウイルスが完全に収まっているとも思えません。9月に完全に収まり、児童が安全に新学期を迎えられるという徹底的根拠はあるのでしょうか。
私は不安でしかありません
(大学生)
9月入学に移行したら留学生が増える、という意見がありますが、既に多くの大学で9月入学は可能になっており、特に影響ないのではないでしょうか。
4月29日の日刊スポーツ新聞社の『9月入学制についてどう思いますか』アンケートを実施しています。
その結果、
反対が約55%
賛成が約41%
と反対派が上回るという結果が出ています。
特に10代以下では反対が約77%に上ったという結果が出ており反対意見の方が多いようです。
【9月入学】学生による署名活動の動きも!
そもそもこのアイデアは、高校生の「学期の始まりを9月にして僕たちの学校生活を守る話」という4月1日のツイートがきっかけのようです。
9月始業を提案する内容に、9万7000以上の「いいね」がついています。
朝日新聞にもその内容が取り上げられています。
『9月入学』案について、いち早く声を上げたのは当事者の高校生でした。大阪市立高校3年生の西野桃加さん(17)はネットの署名サイトで、「日本全ての学校の入学時期を4月から9月へ」と呼び掛けました。西野さんは「休校の問題点が“教育を受けられないこと”だけだと大人が考えているとしたら、それは私たちからしたら、絶対に違うと思っていて、友だちと話したり、先生の授業を受けるのも楽しいと思っているし、そういうのができないままで、みんなと過ごす高校生活の1年が終わってしまうと思ったら、悲しいし、不安な気持ちもあるので、(9月始業で)もう一回できるチャンスが生まれる」と話します。署名は10日間で5500人を超えました。こうした署名を求める動きは全国に広がっていて、石森海さん(17)は「学生から、僕たちの目線からの声が、もっと広いところにいって、大きい場所で議論されればいい」と、ネット署名を始めた理由を語りました。
確かに休校中の失われた学生生活を取り戻したいという気持ちはわかりますね。
【9月入学】全国の17県知の意見は?
全国の知事からも、「教育」「学力」という観点でも「9月入学」希望する声も多く挙がってきています。
全国の17県知事が行った緊急ウェブ会議で、学校の入学や始業を9月にするという案が浮上しました。学ぶ機会の格差、そして、地域格差を埋めようという提案で、会議に参加した知事からは反対の声は出ず、今後、全国知事会を通じて国へ9月始業の導入を求めるといいます。東京都の小池知事も「私は以前から9月新学年スタートという論者の一人。これによる混乱は生じると思う。一方で、今、混乱が生じている。そういう時にしか社会というのは、実は、変わらないのではないか。その一つとして、9月スタートというのもアリではないかと思う」と前向きな姿勢を示しました。
確かに、感染拡大に地域差があることから、ある地域は学校再開し、別の地域では学校休校のとなると、学力に地域差が出てきてしまいます。
学力の不平等差からすると、9月入学もメリットはたくさんありますが一概に決められない難しい課題となっています。
小池百合子都知事や、吉村大阪府知事は賛成の意を示しているようです。
【9月入学】政府の意見は?
文部科学省元事務次官の前川喜平さんのツイッターでの意見です。
文部科学省で過去に何度も検討したことがある。今の高3生のためには、大学の9月入学枠をできるだけ広げることと、9月入学のためのセンター試験を来年6~7月に実施することを検討すべきだ」と説明した。
さらに「今年の小1を9月に入学させると、その12分の5は入学時に7歳になる。来年以降もそうするなら、義務教育の年齢を『6歳から』でなく『6歳5か月から』に変えることになる。もし来年9月の新入生を6歳に戻すなら、来年の4~8月に6歳になる子も加わるから、この学年だけ人数が4割超多くなる」と解説。
そして「来年から大学を全部9月入学にすると、来年の新入生の検定料、入学金、授業料の入金が5か月遅れになる。私学財政には大打撃だ。当然補償が必要になる。世耕議員は近大の経営者だから分かってる」とツイートしていた。
9月入学にすると、年齢、学年問題なども難しい問題ですよね。
他にもセンター試験の時期がずれて受験生の混乱を招いたり、大学の学費などの面も今までと考え方が変わってきます。
政府としても前向きな意見も出ています。
安倍総理「社会全体に大きな影響を及ぼすのだから慎重にという意見もあるというのは十分に承知しておりますが、これは大きな変化においてはですね、前広にですね、様々な選択肢を検討していきたいと考えています」
安倍総理は前向きな体制のようです。
もしかしたら9月入学を選択する可能性もありえるようです。
まとめ
今回の記事では、実際にかかわってくる世間の皆さんの賛成・反対意見もまとめました!
主婦や学生を始め政府関係者などからも様々な意見があり、難しい課題となりそうです。